Google 全体のメンタルヘルス リソース

メンタルヘルスは極めて個人的なものであり、その改善への取り組みには困難が伴うことが多くあります。世界中で10 億人の人々メンタルヘルスの問題を抱えている中、Google はそうした人々に、1 人で悩む必要はないということを伝えたいと考えています。その一環として、Google はメンタルヘルスに関する情報、リソース、ツールを提供することで、メンタルヘルスの改善に向けた取り組みの各段階をサポートしています。

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情報提供とサポート

Google 内のさまざまなチームが、メンタルヘルスの改善を支援するツールや機能を開発してきました。ストレスを感じた後のリラックスに役立つツールから、メンタルヘルスが危機的状況にあるときにサポートを受けられる機能まで、Google はできるだけ多くの人々がメンタルヘルスを改善できるようにするための新しい方法を探し続けています。

Google 検索

メンタルヘルスが危機的状況にあるときには、正確な情報にアクセスできることが重要です。Google 検索を利用することで、誰もが豊富で質の高いリソースにアクセスできます。

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危機的状況下のホットライン

自殺や家庭内暴力、性的暴行に関するキーワードが検索されると、危機的状況下のホットラインを提供する事業者のリンクが、数十の国と言語で目立つように表示されます。Google はこの機能を、ThroughLine 988 Suicide & Crisis Lifeline といったさまざまな組織とのパートナーシップを通じて実現しました。

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自己診断

特定の国でうつ病や不安といったメンタルヘルスの状態について検索しているユーザーに向けたリソースです。臨床的に検証済みの自己診断ツールを利用して症状の度合いを把握するとともに、関連情報へのリンクも参照できます。自己診断では常に、医療機関に追加の助言を求めるよう案内されます。


YouTube

YouTube は動画共有と教育のためのプラットフォームとして、メンタルヘルスとウェルビーイングの向上を支援する機能を提供することを非常に重視しています。YouTube ヘルス チームは、誰もが質の高い健康情報を利用できるようにすることに尽力しています。

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健康に関するコンテンツのセクション

YouTube で身体の健康またはメンタルヘルスの状態に関連するトピックを検索すると、健康に関するコンテンツをまとめたセクションが検索結果に表示されます。健康に関するコンテンツのセクションには、検索した健康に関するトピックに関連する動画が表示されるほか、検索に使用した言語に一致する他の国や地域のコンテンツが表示される場合もあります。YouTube では、全米医学アカデミー、世界保健機関、米国専門医学会協議会の専門家によって確立された原則基づいて、このセクションに表示するチャンネルを選定しています。

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情報パネル

メンタルヘルスなどの健康に関するトピックを扱った YouTube 動画を視聴しているときに、情報源のコンテキストを提供する情報パネルが動画の下に表示される場合があります。このパネルの目的は、YouTube で健康に関するコンテンツを検索して視聴しているユーザーに対し、そのコンテンツの情報源をよりよく理解するための追加情報を提供することです。

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心の健康に関する相談窓口情報パネル

YouTube で自殺、自傷行為、摂食障害、性的暴行、家庭内暴力など、デリケートなトピックに関する動画を検索または視聴すると、心の健康に関する相談窓口情報パネルが目立つ位置に表示される場合があります。視聴者はこのパネルを通じて、サービス パートナーによるサポートを受けることができます。また、パネルにリンクされているサービス パートナーのウェブサイトで詳細を確認することもできます。

自殺、自傷行為、摂食障害に関するポリシーの画像

自殺、自傷行為、摂食障害に関するポリシー

YouTube では、自殺、自傷行為、摂食障害などのメンタルヘルスに関するトピックを対象とした具体的なガイドラインとポリシー導入しています。YouTube の年齢制限コンテンツ削除ポリシー詳細をご覧ください。

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パーソナル ストーリー セクション

パーソナル ストーリー セクションでは、メンタルヘルスの状態について個人的な経験を共有しているクリエイターのコンテンツを表示することで、共感を育み、偏見を軽減しています。

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利用時間の管理

YouTube には、おやすみ時間休憩のリマインダー13 歳以上のお子様の保護者に向けたヒントとリソースなど、利用時間を管理するのに役立つ一連の機能が用意されています。

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保護者向け管理機能

9 歳未満、9~12 歳、13 歳以上のお子様は、それぞれの年齢に応じた方法 YouTube をご利用いただけます。メディアやテクノロジーとの付き合い方はご家庭ごとに異なります。そこで YouTube では、それぞれのニーズに応じてご利用方法を決めていただける選択肢をご用意しています。

13 歳以上のお子様向けの
おすすめコンテンツを対象とした安全保護対策

YouTube では青少年と家族に関するアドバイザリー ボード協力して、13 歳以上のお子様向けのおすすめコンテンツを対象とした追加の安全保護対策を導入しつつ、お子様が自分の好きなトピックを楽しめるようにしています。また、この連携を通じて、一部のお子様にとって 1 本の動画としては無害でも、繰り返し視聴することで問題が発生する可能性があるコンテンツのカテゴリを特定しました。特定されたカテゴリについて詳しくは、こちらご覧ください。


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ストレス測定

cEDA(皮膚電気活動)センサーが搭載されている一部の Fitbit や Google Pixel Watch では、Fitbit の身体反応機能を利用できます。このセンサーは、ストレスのポジティブまたはネガティブな兆候を検出すると、ストレスに対する身体反応を通知してくれます。これにより、そのとき自分がどう感じていたかを振り返り、ガイド付き呼吸セッションやマインドフルネス セッションなど、ストレスを軽減するための措置を講じることができます。

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マインドフルネス ツール

Fitbit アプリのガイド付き呼吸エクササイズ、マインドフルネスのコンテンツ、「気分を記録」で、ストレスレベルをリアルタイムで記録、管理できます。

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睡眠に関する分析情報

Fitbit の高度な睡眠管理機能により、睡眠の質に関する深い分析情報や、睡眠の質を改善するためのおすすめの方法を確認できます。睡眠の質を改善することは、メンタルヘルスにとって非常に重要です。

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Fitbit アプリのフィットネス記録機能

高度なフィットネス機能により、モチベーションを見出し、目標に向かって進捗状況を管理し、休息を優先すべきタイミングを把握できます。


コミュニティ内の組織をサポート

信頼できる人々を通じて適切なタイミングで支援の手を差し伸べるには、地域の組織と協力することが重要です。以下に、Google が変化をもたらすために連携してきた組織をいくつかご紹介します。

Child Mind Institute

Child Mind Institute は、子どものメンタルヘルスにおいて主導的立場にある独立系非営利団体であり、メンタルヘルスや学習障害に苦しむ子どもとその家族の生活を変革することに専念しています。Google.org は、100万人の高校生に向けたメンタルヘルス トレーニングとリソース展開を資金提供し、YouTube は Child Mind Institute と提携し、メンタルヘルスの主要なトピックに関するコンテンツ制作をサポートしています。自己慈悲グラウンディング エクササイズに関する最近の動画シリーズは、YouTube と Anchor Media との共同制作でアンセム アワードを受賞しました。

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依存症克服に向けたパートナーシップ

「Google.org アクセラレータ: 生成 AI」の最初のコホートの一員として、Partnership to End Addiction は、AI を使用してトレーニング シミュレーターと品質保証ツールを開発することで、リーチを拡大し、家族向けの依存症支援サービスの質を高めています。

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ReflexAI

Google.org は、退役軍人に固有のメンタルヘルスの問題があることを理解し、資金提供や Google.org Fellowship を通じて、ReflexAI による HomeTeam開発を支援しています。退役軍人はこの AI 搭載ツールを使用することで、互いに支え合い、困っている人に対して専門家の支援を求めるよう促すスキルを身に付けることができます。

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イリノイ州

Google Public Sector はイリノイ州知事室および行動医療局と協力して、子供によるメンタルヘルス リソースへのアクセスを改善しています。このパートナーシップを通じて、局員と医療従事者が共通のエントリー ポイントとして利用できる BEACON ポータルが開発されました。

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世界保健機関(WHO)

Google.org の Ad Grants プログラム通じて、組織は質が高く信頼できるメンタルヘルス リソースをより多くの人々に提供できます。また、WHO は 25 以上の言語に翻訳されたメンタルヘルス ガイド世界中のコミュニティに提供しています。寄付された Google 検索広告を通じて 1,400 万人以上の人々にリーチした結果、100 万人の人々が WHO のウェブサイトにアクセスして詳細情報を確認しました。

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The Trevor Project

Google.org は、LGBTQ+ の若者の自殺防止とメンタルヘルス向上に取り組む世界最大の組織である The Trevor Project対して、Google.org Fellowship を通じて多額の資金と技術面でのサポートを提供しています。このコラボレーションでは AI を活用することで、メンタルヘルスに関するサービスを拡大し、カウンセラーを育成するとともに、世界中で苦しんでいる何百万人もの若者に手を差し伸べています。

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若者向けのメンタルヘルス リソース

若者向けのメンタルヘルス リソース

Google は、お子様が視聴するコンテンツやインターネット利用時間を管理するのに必要なツールを保護者に提供しています。ファミリー リンク アプリ使用することで、お子様がオンラインで学習や検索をする際の、デバイス利用に関する基本ルールを設定できます。Google TV では、年齢に関係なくお子様用プロフィールを設定することで、お子様向けコンテンツを表示できます。また、メインの YouTube で管理対象のアカウント作成し、カスタマイズされた 3 つのコンテンツ設定から選択したり、デジタル ウェルビーイングやプライバシー保護を確保したり、保護者による使用制限や機能の制限を有効にしたりすることも可能です。

さらに、Google.org は、教育の分野をリードする組織がテクノロジーとの健全な関係を構築するために取り組んでいるプロジェクトを支援するため、1,500 万ドルの資金を提供しています。たとえば、Highlights Magazine協力して、Be Internet Awesome カリキュラムをベースにした魅力的なアクティビティを多数盛り込んだ特別版を制作しました。子どもたちはクイズやパズル、工作プロジェクトを通じて、自信と責任を持って賢くインターネットを利用する方法を学ぶことができます。また、教師と保護者向けの無料のリソースも提供しています。この取り組みの一環として、若者のメンタルヘルスと教育の問題に取り組んでいる有力な非営利団体(The Rare Impact FundDonorsChooseThe JED FoundationChild Mind InstituteThe Steve Fund)に対して、新たに 1,000 万ドルを提供することも発表しました。これにより、若者のデジタル ウェルビーイングとオンラインでの安全性に対する Google.org の資金提供総額 2,500 万ドルに達しました。この資金提供を通じて、Google.org はメンタルヘルスに関するトレーニングリソースを 100 万人の高校生と 1 万人の教師に提供するのをサポートしました。

「Google 社員とその家族のメンタルヘルス向上をサポート」の画像

Google 社員とその家族のメンタルヘルス向上をサポート

Google の医療プランでは、メンタルヘルス サービスが対象に含まれています。また、従業員支援プログラムでは、必要なときにカウンセリングを提供するとともに、マネージャーがメンタルヘルスの問題を抱えている従業員を適切にサポートできるようにするためのトレーニングを提供しています。米国の Google Health & Wellness Center プログラムでは、資格を持つカウンセラーや臨床心理士をオンサイトで利用できるサービスを拡大しています。